経営者の夢 2013年7月11日

manager (8)ある経営者がこういった。
「明日咲かせる花は、今まいておかなきやいけないんだ」
 「みんなに夢を与えることをやりたいなあ」
経営者本田宗一郎である。
ホンダも、マン島レース出場までに宣言から五年(昭和三四年)、グランプリ独占まで七年(昭和三六年)かかっている。
そして、完勝の知らせが届いたとき宗一郎は、「なにがうれしいって、夢が叶って」
といって声をつまらせた。
「夢は必ず実現するにと心得ているはずの宗一郎にとっても、それは当然しごくのことではなかった。
社員は熱狂して、朝から誰もが仕事に手がつかなかった。掃除のおばさんが[ばんざい!]と叫んだ。
そして、サッカーワールドカップに勝ったのとはまた別の意味の興奮と勇気を、当時まだ、復興途上ごった日本列島にもたらせた。
ホンダは、レースの監督だった河島喜好(二代目社長)をして、
「ホンダはもうレースに社運をかけてはいけない」と嘆息させるほど夢中になったが、それはレースに対してだけではなく、同時にもう1つの世界一の夢に対しても熱中した。
ホンダは、あの『身分不相応な機械』をフル稼働させるまでに購入から四年かかったが、(昭和三二年)、生産されたドリームC70はで二輪先進国への輸出可能な国際レベルのスペックを実現し、本格輸出開始への秒読みが始まった。 生産は、一直線に上昇し、その年ホンダはオートバイ生産で日本一となった、マン島レース出場の二年前のことである。

経営者たるもの夢を語らなければいけないのである。

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