塗装で寿命が延びる 2013年2月20日

塗装建築物の塗装で寿命が延びるというお話です。塗装によってその寿命を驚くほど伸ばしている好例は東京タワーの塗替えです。5年に1回の割合で塗替えて、2008年に無事50周年を迎えました。素地は鉄鋼でさびやすい金属ですが、ほとんどさびていません。塗替えごとに下塗り、中塗り、上塗りの仕様で、約80μm(マイクロメータまたぱミクロンと呼ぶ。
1μmは1000分の1 rrirnで、新聞紙は約50μm)膜厚が増えてゆきますから、10回の塗替えで800μm(新聞紙16柆分に相当)になっています。塗装する立場からは、作業性が良く、幅のある塗料が望まれます、わずかな水分や油が付着していても良くくっついてくれ、低温でも乾燥障害を起こさない塗料が必要です。塗料の選定に当たってはやはり、塗装実績が頼りです。塗替え当初から現在に至るまで、上塗りには合成樹脂調合ペイント(以下、SOPと略す)が使用されています。職人さん達は夕ワー鉄骨の隅々まで目を配り、少しでもさびを発見したら、ケレン棒など([12-1 ( = 47ペー引参照)で旧塗膜をはがし、素地面のサビを完全に除去し、変性エポキシ樹脂さび止めプライマーを塗り、中塗り、上塗りには前述のSOPを、すべてはけ塗りで塗装します。作業性はとても良好です。
 乾燥初期のSOP塗膜は決して強くありませんが、塗装後の乾燥不良もなく、ゆっくり硬化しますから体積収縮が少なく(内部応力が小)、防水機能や耐衝撃性に優れています。溶剤型ですが、燃料に使用する石油の仲間がシンナーですから大気汚染に対しても害の少ない塗料です。それゆえ、現在もよく使用されています。

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